コリアニュース 197 (2008.2.28)
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NYフィルのマゼール氏、平壌訪問を語る
 聯合ニュース(28日)によると、ニューヨーク・フィルハーモニック・オーケストラの指揮者ロリン・マゼール氏が27日、報道陣に対して「朝鮮の人たちから期待をはるかに超える歓待を受けた。生涯最高の歓待というべきもの」と述べ、アンコール曲の「アリラン」を演奏した瞬間を振り返り「われわれの誰もがその瞬間を忘れることはできないだろう。未来の両国関係の可能性を示すものだ」とし、「今回の訪朝の目的は平和を願い音楽と文化の世界で相互理解を高められると信じる米国人が多いことを表現した」と述べたという。

 また、AFP通信によると27日とマゼール氏は記者会見で「音楽外交は任務完了した」語り、金正日総書記が姿を見せなかったことを問われると、「それを言うなら、まずは米大統領にわたしの公演に来て欲しいね」と答えたという。
NYフィル平壌公演の反響
 26日の聯合ニュースによると、中国を訪問中のライス国務長官が記者団にNYフィル平壌公演について「文化交流はいいことだ」と述べ、国務省のケーシー副報道官も「民間レベルの重要な文化交流」だと評価した。

 27日の「ソウル経済」は、ウィリアム・ペリー米前国防長官が今回の公演について、われわれ(米朝両国関係)を頂点に押し上げるかもしれないと述べたことを伝えた。

 28日のニューヨーク・タイムズは、「信じられないほどの喜びと今まで経験したことのない連帯感があった」というNYフィル団員の感想を伝え、朝鮮中央放送も「朝鮮での公演はすばらしい経験であり朝米の連帯がより強くなるよう願う」という団員の思いを報じた。また、ワシントンポストは、ニューヨークフィル公演は「シング・ソング(Sing Song)」外交の新たな幕を開ける歴史的公演であると報じた。

 米コリア・ソサエティーのエバンス・リビア会長が、今回の平壌公演は「宣伝手段として利用しようというものではない」と断言し「北朝鮮は米国との正常関係を結ぶ用意できているようだ」(聯合ニュース28日)と述べた。

 東亜日報の社説は今回の公演について「朝鮮戦争以来、半世紀が過ぎてもなお敵視し続けていた米朝間の和解の可能性を知らせる『事件』に違いない」と主張した。

 しかし、日本では卑屈で低俗な報道ばかりが目立つ。その最たるものが読売新聞の27日の社説で「『北』の政治宣伝に使われては」と題して「日米など関係国は北朝鮮に対して、圧力をかけ続ける必要がある」主張している。時代錯誤もはなはだしいが、この主張は孤立する日本の現状を示す典型例ともいえよう。

 「Know thyself(汝自身を知れ)」というソクラテスがモットーにした格言が思い出される。