コリアニュース №223 (2008.5.12)
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「通米封南」+「通民間封当局」状態の李明博政権
 米国務省のソン・キム部長が北の核関連資料を持ち帰った5月11日、南の青瓦台高官は「北の『通米封南戦略』(米国と対話し南を排除する戦略)を許さない」と述べたという。確かに、北が4月1日以降南当局との関係と接触を遮断し、連日李明縛大統領に対する非難を強めている。数日前には「第三の西海交戦」「第二の6.25(朝鮮戦争)」の可能性を示唆し、11日にも労働新聞で「6.15統一時代の前進にブレーキをかけ、北南関係を破局に追い込んでいる」と非難しているのは事実だ。しかし、それは南の当局に限ったことで、南北の民間交流は盛んに行われている

 つい最近でも、5月6日にアチョン・グローバル・コーポレーションのキム・ユンギュ会長が、陸路でピョンヤンを訪れ、北の朝鮮振栄貿易会社と南北労働者の海外建設進出や各種資源の共同開発についての協議を行ったが、キム会長側は「南北の当局者関係が膠着状態にあるが、民間交流は持続させなければならない」と述べたという

 5月8日には、北側の江原道で、6.15共同宣言実践民族共同委員会傘下の南側委員会言論本部と北側委員会の言論分科委員会の代表が「南北言論人代表者会議」開催し、多様な形での記事の交流を始めることに合意している

 10日には、南の民主労組傘下の全国金属労組の委員長一行12名がピョンヤンで北の朝鮮職業総同盟、朝鮮金属機械職業同盟委員会代表らと懇談し、自動車整備事業所の設立支援、自動車関連労働者の相互技術交流などを協議した。13日には、京畿道のキム・ムンス知事を団長とする代表団が北の開城市にあるケプン養苗場を訪れ、その竣工式に参加するのを皮切りに北と山林緑化分野で多様な協力事業を推進することになるという

 一方、南の現代グループ傘下の現代我山が推進する金剛山と開城への観光が年初から非常に盛況とのことだ。現代我山側によると、今年の金剛山と開城への観光客が5月1日現在、それぞれ10万人と4万人以上に達したそうだ。とくに金剛山観光は昨年同期の2倍程度だという。6月まで、4~5万人の予約があるほどの人気でこのまま順調に行けば年末までに50万人に達するかもしれないという

 そして、この金剛山で6月15日から16日まで、6.15共同宣言実践民族共同委員会主催の6.15共同宣言8周年記念行事が北と南、海外の代表たちの参加のもとに開かれる可能性があるという

 李明博政権は、6.15共同宣言や10.4宣言を無視または否定したおかげで、いまや北との関係では「通米封南」のうえに、「通民間封当局」(民間交流は進むが当局は排除される)状態に陥っている。それに加え、両宣言に貫かれている自主の理念までも捨てて、米国の言うとおりに米国産牛肉の輸入を許可してしまい、「狂牛病」の不安におびえる国民からの猛反発に直面し、米国と国民の板挟みの中で身動きが取れなくなっている

 冒頭で引用したように、青瓦台の高官は、北の「通米封南戦略」を許さないといっているが、いまの李明博政権にその手立てはあるのだろうか。