コリアニュース №411(2011.2.2)
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2012年「第2回核安保サミット」朝鮮の核を議題にせず
 1日のソウル新聞によると、2012年4月にソウルで開催される第2回核安全保障サミットでは朝鮮の核に関することが議題に含まれないことが明らかになった。またこれを受け、今月発足する予定の第2回サミット準備委員会は、軍縮・不拡散専門家や教育科学技術部の核専門家など20名余りで構成され、「『北核問題』を統括する外交通商部朝鮮半島平和交渉本部の当局者たちは参加しない」(政府当局者)という。

 第2回サミットで朝鮮の核が議題に含まれない理由について同報道は、南朝鮮高位級政府当局者の話として、米主導の核安保サミットの目的は「首脳レベルで核テロ防止、核物質の安全確保対策などグローバルな懸案を論議すること」であり「北の核問題を議題にするには無理がある」と伝えた。しかしその一方で、第1回サミット(ワシントン)で採択されたコミュニケは「高濃縮ウランや分離プルトニウムについては特別な注意が必要」と強調していたとしながら、「今年の業務報告で『2012年核安保サミットを活かした北の非核化を促す』方針を明らかにしたにもかかわらず核安保サミットで北核問題が言及されないのはおかしい」とする外交部当局者の発言も報じた。

 また、南朝鮮が「北核問題」を抱えていることが肯定的に作用し第2回サミット誘致に成功したにもかかわらず、議題として取り上げられなければ「北核問題を解決しようとする(南朝鮮)政府の意志の不足」との指摘を避けられないであろうと伝えた。

 昨年4月の第1回サミットで第2回のソウル開催が決まった後、南朝鮮メディアは「G20に続き韓国の国際的地位を向上させるもの」「韓米の深い信頼により実現」などと伝えていたが、米オバマ政権が主導する同サミットの議題から朝鮮の核が除外されたことにより、サミットを通じて朝鮮に「国際的」圧力をかけようとした南朝鮮はまたもや米国に肩透かしを食わされた形だ。(了)