コリアニュース №413(2011.2.19)
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朝鮮科学者代表団、科学技術交流を目的に米国を訪問
 自由アジア放送(RFA)は16日、平壌の国家科学院内科学技術国際協力局長のホン・リュンギ団長や金策工科大教授など朝鮮の科学者らで構成された代表団が去る9日から15日まで米国を訪問し、スタンフォード、エモリー、ジョンズホプキンス、ジョージア、シラキュースを含めた7つの大学とカーターセンターを訪れたと報じた。

 代表団は、各大学の特徴に合わせて医療、保険、バイオ燃料、科学技術、先進農業技術など先端生命科学や経営情報(MIS)など、情報通信および各分野の専門家たちと科学技術における交流や協力の強化などをテーマに意見交換を行ったという。

 今回の訪問は、2007年5月に結成された民間団体「朝・米科学交流コンソーシアム」の招請によって実現し、民間レベルでの科学技術交流と協力事業を推進することを目的に進められたとしている。

 ワシントンに所在を置く米国民間研究開発財団のリンダ事務局長は「今回の訪問で、米朝間の学術研究と協力に関する企画促進と履行についての共同声明も発表され、今後、各分野の科学技術交流へと拡大し、推進していく」と述べたほか、国際問題研究所パク・ハンシク所長は「昨年、天安号事件などで米朝間の民間交流は事実上中断した」としながらも、今回の朝鮮科学者代表団の訪米を機に「米朝間の民間交流がより活性化するであろう」と指摘した。

 同報道は、今回の訪問に続き朝鮮の官僚たちも今月末から来月の初旬にかけて米国を訪問すると伝えた。
中国メディア「米国・南朝鮮の合同軍事練習は 中国の朝鮮侵攻という仮想のもと行われる」
 南朝鮮政府は、今月28日から来月10日まで行われる米国と南朝鮮による合同軍事演習は米軍の増援戦力の円滑な展開のために毎年実施する指揮所訓練「キーリゾルブ」と連合野外機動訓練であるとしているが、これについて中国のメディアは15日、同合同演習は、中国人民解放軍が朝鮮に侵攻するとの仮想のもとこれに備えるため二度にわたる大規模な合同軍事訓練を実施する予定であると報じた。

 特に、中国共産党機関紙「人民日報」が、今回の合同軍事演習は朝鮮急変事態とそれにともなう人民解放軍の朝鮮への進入などの情勢変化を想定した訓練だと紹介したほか、中国の多くのメディアは、米「韓」合同軍事訓練が中国軍の朝鮮侵攻を想定した演習であるとのタイトルをつけて報道し、演習には米航空母艦が参加するとも伝えた。

 中国側がなぜこのような報道をしたのか、今後様々な憶測を呼びそうだ。(了)