コリアニュース №424(2011.4.27)
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「朝鮮に対して制裁ではなく対話で問題を解決すべき」 ロシア科学アカデミー東方学研究所長
 23日付け聨合ニュースによると、ロシア科学アカデミー韓国・モンゴル学課長兼東方学研究所長のアレクサンダー・プロンチョフ教授は、米国の朝鮮専門ウェブサイトに22日載せた寄稿文で朝鮮の核放棄を誘導するためには制裁だけでなく対話が必要であると強調した。教授は「ロシアは、制裁、圧力、孤立化を通じて北朝鮮に核兵器プログラムの放棄を強要する計画には根拠がなく実効性もないと判断している」と主張しながら「かえって北朝鮮は軍事的脅威など外部からの威嚇を強く感じると『核兵器防護幕』を強化する」と述べた。

 また、寄稿文では6者会談の早急な再開の必要性を強調しながら、非核化の推進と政権交代政策は絶対に両立しえないとし、政権交代の試みが始まった瞬間から非核化努力は直ちに中止されるという事実を忘れてはならないと付け加え、現実的な政策は、主要国が可能な限り早く実質的な核問題協議に入ることだ」と主張した。
ドイツのケンピンスキーグループが金剛山観光に進出
 南朝鮮の月刊誌「民族21」5月号は、世界的なホテルグループのケンピンスキーが最近、朝鮮の港町である元山を拠点に、外国人たちよる金剛山観光に乗り出すことで朝鮮側と合意したと伝えた。

 ケンピンスキーホテルズ&リゾーツ社は1897年にドイツで創業し、世界でも古い歴史を持つトップクラスのホテルグループで、主に5つ星以上の高級ホテルとリゾートを運営している。また、世界ホテル連盟の42%をケンピンスキーが占めているとされ、資産総額は1兆2,000億円を超えるとされる。

 同誌は最近、朝鮮合弁投資委員会とケンピンスキーグループが元山を拠点に空港なども建設し、元山を観光地として金剛山とも連携させるため双方を結ぶ道路も新たに補修・整備し、元山一帯と金剛山を世界的観光リゾートにする計画だと紹介した。金剛山観光においては、南朝鮮からの陸路での観光は今まで通り「現代グループ」が受け持ち、朝鮮からの観光はケンピンスキーグループが担当するとの方向性が明らかにされた。

 同誌は、毎年、朝鮮を訪問する外国人は通常3万人に及ぶとした上で、ホテルや観光地の宿泊施設などが増えれば中国を結ぶ鉄道、道路なども整備され、朝鮮へのより多くの外国人観光客の受け入れが可能になるとし、今回のケンピンスキーグループの元山―金剛山進出は米国をはじめとする中国や海外の旅行者たちの観光ブームを呼び起こすことになり得ると今後の展望を示した。(了)
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