コリアニュース №436(2011.6.25)
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中ロ首脳「6者会談早期再開のため4ヵ国と協力していくことを確認」
 中ロ善隣友好協力条約締結10周年を迎え16日、モスクワで中国の胡錦濤国家主席とロシアのドミトリー・メドベージェフ大統領が首脳会談を行い、主要な国際問題についての共同声明を採択した。

 同日付けの中国新華社通信によると共同声明で双方は、朝鮮半島の核問題は唯一6者会談の枠組みの中で解決することができるとしながら、6者会談の早期再開のために、北南、日米の4カ国と緊密に協力するという意思を確認した。また今後、朝鮮半島においてこれ以上の軍事的緊張をもたらさないよう双方が北東アジアの平和と安全のための多国間安全保障メカニズム構築のために努力していくことを確認した。

 こうした中、ロシアの「プリマ・メディア」通信は23日、近く朝鮮の金正日総書記とロシアのメドベージェフ大統領が、ロシア極東のウラジオストクで首脳会談を行う可能性があると報じた。金正日総書記とメドベージェフ大統領の会談が実現すれば、2002年以来、9年ぶりの朝ロ首脳会談となる。金正日総書記とプーチン前大統領は、2000年7月に平壌、01年8月にモスクワ、02年8月にウラジオストクでそれぞれ会談を行い、政治、外交安保問題や経済協力に関する拡大案も話し合っている。
李明博政権は前提条件なき対話に舵をきれるのか
 21日の東亜日報は、南朝鮮政府が「非核化に向けた『南北対話→米朝対話→6者会談再開』プロセスを活性化させるために、天安艦・延坪島事件について北に謝罪を求める問題を切り離して対応する方針を明確にした」と報じた。

 同紙によると南の政府消息筋は20日、「天安艦・延坪島事件の謝罪と非核化プロセスを分離するべきだったが、これまでは混乱があった」とし、これまで政府内では両事案の関連性をめぐって意見が交錯していたことを認めた。

 一方、去る15日に野党民主党は、6.15共同宣言11周年記念行事が行われた京畿道の統一展望台で最高委員会議を開き、政府に対北朝鮮政策の転換を強く求めていくとしながら、「6.15の精神に立ち返り、南北対話を再開しなければ、政府は歴史に対し罪を犯すことになる」と訴えた。同日、記念行事に参加した民主党と民主労働党、進歩新党、国民参加党の野党4党と6.15共同宣言実践南朝鮮側委員会は合同で「無条件の南北対話」を進めるよう政府に求めた。(了)
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