コリアニュース №487(2012.11.19)
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朝日政府間会談・朝鮮側団長:「会談は真剣で建設的な雰囲気の中で行われた」
  4年ぶりにモンゴルの首都ウランバートルで11月15~16日に開かれた朝日政府間会談について、朝鮮側代表であるソン・イルホ外務省日本担当大使が朝鮮新報記者のインタビューに応じ、次のように答えた。

 (以下、朝鮮新報インターネット版11月19日) Q:今回の会談をどう評価するのか

  2008年8月の瀋陽会談以来4年ぶりに政府間会談が開かれた。 この間、朝日関係が悪化し続ける中、日本人遺骨問題という新しい問題が提起されることとなった。 このような状況のもとで、今回のウランバートル会談では今までより多くの問題が扱われた。  議論も長時間に渡った。

  朝日双方がそれぞれの関心事項に対する見解を明らかにし、深みのある意見交換を行った。 会談は真剣で建設的な雰囲気の中で行われた。 お互いの議論が関係改善の見地から行われ、対立点を強調するのではなく問題を解決していこうという方向で深められたと評価することができる。

  Q:会談で過去の清算問題は議論されたか

  今回の会談でも当然、過去の清算問題が取り上げられ議論された。 われわれが過去の清算問題というときは、日本帝国主義の植民地支配と強制連行の直接的な被害者である在日同胞に関する問題も念頭に置く。 過去の清算と在日朝鮮人の地位問題は、区別することのできない一つの枠組みの中にある問題だ。

  今回の会談でわれわれは、在日朝鮮人の地位問題で提起される諸懸案に対する見解と立場を明らかにし、主張することは主張した。 日本側からも、この問題が過去の歴史に起因する問題であることを認める発言と朝日平壌宣言に基づいて問題解決に誠実に臨む趣旨の立場表明があった。

  Q:会談に臨む日本側の姿勢はどうであったか

  今までのように日本側がある特定の問題にのみ固執したり、われわれが受け入れることのできない問題を持ち出すことはなかった。 もちろん日本側も自分たちの関心事項を議論の過程で提起したが、彼らも双方が問題解決のための合意点を見出すことに関心を持っていたようだ。

  一言で、従来よりも協調的な姿勢で会談に臨んだといえる。

  Q:朝日双方は次回会談を早期に開くことにしたが

  両国の間には半世紀以上も解決を見ることが出来なかった根深い問題がある。

 両国の見解の違いも多く、1度や2度の会談で問題を解決することは出来ない。 4年ぶりに開かれた政府間会談で朝日双方は、問題解決の目標に向かって協力していくことで見解の一致を見た。 その結果、次回の会談を早期に開催することになった。

  朝日関係改善に対するわが方の意志は変わりなく一貫している。 対話を中断なしに継続して問題を解決していこうということだ。

 (了)

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