コリアニュース №506(2013.6.6)
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ラオス外務省:「幼い少年が政治亡命を求めるなど考えられない。 人身売買行為を犯した」との認識を示す
 朝鮮赤十字会中央委員会スポークスマンは6月5日、先月末にラオス政府から朝鮮政府に引き渡された9人の少年たちの送還問題について「前代未聞の反人倫的蛮行であり誘拐拉致である」として米国や南朝鮮の「脱北者支援団体」を批判する談話を発表した。

  スポークスマン談話は、牧師に偽装した南朝鮮の人身売買人らが、朝鮮の北部国境地帯で朝鮮の子供たちを誘引・拉致し、南朝鮮に連行しようとする反人倫的事件を起こしたとしながら、南朝鮮当局に対し「このような犯罪行為について謝罪し、首謀者を厳しく処罰しなければならない」と警告した。

 また、朝鮮に不法入国し、拘束さている南朝鮮の住民が数人おり、すでに南朝鮮当局にはその事実を伝え身柄を引き取るよう求めたが、数年が経ったいまなお放置したままであるとしながら、2010年2月に不法侵入した南朝鮮の住民4人を、現在調査中であることも明らかにした。

   朝鮮に送還された9人の少年たちについて南朝鮮当局は、「韓国行きを希望し、ラオス政府も当初は韓国側に引き渡す意向であったが、北朝鮮側の介入により一転して9人が朝鮮に追放された」と述べていたが、ラオス外務省セイン広報担当副局長は4日、聯合ニュースとのインタビューで、「判断能力が不十分な10代の少年たちの政治亡命は認められない」と反論し、少年9人の案内役を務め彼らが「政治亡命を求めている」とした南朝鮮の「宣教師」2人について「幼い少年が政治亡命を要請したとは考えられない。

 人身売買行為を犯した」との認識を示した。

  副局長は、少年9人を朝鮮に送還する過程で「朝鮮政府の影響力」や「朝鮮との関係などの政治的な背景」などはなかったと強調し、「われわれには、われわれなりの法律がある。

 不法行為について法を執行しただけである」と述べた。

 今回の送還と関連して、国連機構や国際人権団体からラオス政府に対して非難や抗議文などが送られているとの南朝鮮当局者の発言について、副局長は「そのような事実はない」と不快感をもって否定し、「今後も同様の措置を取る方針だ」と断言した。

  また、ラオス外務省関係者は、「ウォールストリートジャーナル」(30日付)とのインタビューで「いわゆる脱北少年たちが不法入国などの容疑で逮捕された後、韓国と朝鮮の両大使館に知らせたが、少年らは韓国に行く意思を明らかにしていなかった」と述べ、今回の送還問題と関連してラオス政府を非難するのは事実に反し不当であると批判した。

 (了)
●「朝鮮中央通信社」(日本語) http://www.kcna.kp/goHome.do?lang=jp

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