コリアニュース №508(2013.6.13)
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北南当局間会談を破綻させた責任から逃れることはできない」 祖国平和統一委員会スポークスマン談話
 祖国平和統一委員会スポークスマンは6月13日、北南当局者会談が破綻したことと関連し談話を発表した。

 以下はその要旨。

  南側が初めから長官級会談を主張し、統一部長官を送る意向を何度も確約していたにもかかわらず、会談直前に首席代表を格下げした。

 これは北南対話の歴史ではなかったことで、非常に奇怪な妄動であり無礼無道の極地である。

 われわれは板門店の連絡通路を利用し、南側が不当な立場を撤回しわが方と同等の長官級の首席代表が出てくるよう繰り返し要求したが、南側は「南北問題を協議し、解決できる当局者は統一部次官だ」と強弁しながら不当な主張に最後まで固執した。

 それでは統一部長官は何をする人物なのか。

  南側の要求は一言で、統一部長官の相手は北の統一戦線部長であるべきだということだ。

 これは、われわれの体制に対する無知をそのまま表している。

 北南対話の数十年の歴史の中でわが方の党中央委員会書記が公式の当局間会談の場に出たことは一度もない。

 にもかかわらず、南当局は実務接触の時から誰が会談の団長になるのかに神経を使い、はじめから党中央委員会書記の名前をみずからが準備した合意書草案に北側代表団団長として記し、開城工業団地の暫定中断措置にまで関連づける横暴な挑発もはばからなかった。

   南当局が言いがかりをつけているわが祖国平和統一委員会書記局の権能と格について言うならば、今回の北南対話に関する劇的で重大な立場を明らかにしたのも、祖国平和統一委員会の特別談話であり、過去に北南関係と祖国統一問題に関するすべての声明と談話も、祖国平和統一委員会の名で発表された。

 祖国平和統一委員会書記局は名実ともに、北南関係を主管し、統一事業を専門的に担当している公式機関である。

 われわれは過去にも北南長官級会談の団長として、内閣責任参事の肩書きを持った祖国平和統一委員会書記局の第1副局長を送り、書記局の副局長が南朝鮮統一部次官と常に膝を交えてきた。

 今回は南朝鮮当局のメンツを立てるために、第1副局長ではなく局長を団長にすえたのである。

  結局、今回の問題は会談団長の格に関する問題などではなく、当局者会談を対決目的に悪用しようとした企図が思うように実現できなったので会談を壊すという、南当局の凶悪な本心の表れである。

 南当局が過去の「維新」時代に使い古した「対話ある対決」や、李明博が使った「原則固守論」にしがみつき、何かを得ようというのであれば誤算であり、それがもたらすものは前任者たちと同じ悲惨な運命だけである。

   このような者たちと膝を交えても、北南関係を解決できないということはあまりにも明らかである。

 南朝鮮の当局者たちが「信頼プレセス」などと騒いでいるが、それが前「政権」の対決政策と何も変わらず、それを凌駕しているということが如実に示された。

  われわれには北南当局者会談への未練は毛頭ない。

 南当局は北南当局者会談を破綻させてすべての同胞を失望させ、救いの手を待っている南朝鮮の企業者をはじめとする各界各層の人々を悲嘆の中に追いやった罪から逃れることはできない。

 今回の事態が北南関係に残した深刻な禍根に対するすべての責任を負わなければならない。

 (了)
●「朝鮮中央通信社」(日本語) http://www.kcna.kp/goHome.do?lang=jp

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