コリアニュース №516(2013.9.2)
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朝鮮外務省、「人道主義的対話雰囲気を米国が台無しにした」
   朝鮮民主主義人民共和国外務省スポークスマンは、8月31日、米国務省人権及び人道主義協調 問題特使の訪問許可撤回問題と関連し、朝鮮中央通信社記者の質問に次のように答えた。

われわれは人道主義的見地から、米国側が提案した国務省特使の訪問を受諾し、わが国で教化中の 米国人問題を真摯に論議しようとした。

周知の通り、最近われわれは、米国と南朝鮮がわれわれを反対する大規模な合同軍事演習を行った が、どうにか緊張激化の悪循環を防ぐため、最大限の自制力を発揮してきた。

しかし米国は、われわれの度量と忍耐に応えるどころか、むしろ前例のないほど連続的に「B-52H」戦略爆撃機を朝鮮半島上空に侵入させ、核爆撃訓練を行うという重 大な軍事的挑発を行った。

去る4月に戦争直前にまで至った情勢を見てもわかるように、戦略爆撃機の朝鮮半島上空への侵入 は、われわれに対する最も明白な核による恐喝であり、合同軍事演習の攻撃性と侵略性を最も顕著に現した軍事的威嚇行為であ る。

これによって米国は、せっかくつくられた人道主義的対話の雰囲気を一瞬にして台無しにした。

われわれがこれに対し、ニューヨーク接触ルートを通じて米国側に明確に通報したにもかかわら ず、米国が「驚いた」ととぼけたこと自体が驚きである。

朝鮮人強制連行被害者・遺族協会、関東大震災時の日本の朝鮮人大虐殺行為を暴露
    「朝鮮人強制連行被害者・遺族協会」スポークスマンは8月31日、関東大震災発生90周年に 際し、談話を発表した。

(以下要旨)  9月1日は日本で関東大震災が起こって90年に当たる日である。

大地震と火災によって120 万人が家を失い、20万人が犠牲になった。

そのとき日本は、被災地の住民たちの不安と恐怖、興奮を解消するために、戒厳令を 発し恐怖の雰囲気を醸成しながら朝鮮人と社会主義者たちを徹底的に弾圧するための指令を下した。

同時に、日本の新聞各紙は、 「朝鮮人が放火した」、「朝鮮人が井戸に毒薬を投げ込んだ」、「朝鮮人が強盗を働いた」という根拠のない流言飛語を連日報道 することによって、日本全土に朝鮮人に対する憎悪と集団的攻撃の雰囲気を助長した。

 軍警察と「自警団」員たちは、血眼になって朝鮮人を捜し出し、銃や日本刀、こん棒などの凶器 を振り回し、数日の間に2万3000人にものぼる朝鮮人を虐殺した。

 歴史を振り返ってみても、日本のように自然災害まで他民族抹殺の機会に悪用し、軍隊や警察、 住民たちを集団的大虐殺に駆り立てた例は他にない。

 それから90年、日本当局は今日にいたるまで、関東大震災朝鮮人大虐殺だけでなく、「間島大 討伐」、「浮島丸」沈没事件、日本の炭坑、鉱山や「松代大本営」地下壕をはじめとする軍事施設工事現場へ強制連行された朝鮮 人たちの埋葬虐殺など数多くの事件について、真相究明と謝罪、補償を何一つ行っていない。

朝鮮人強制連行被害者・遺族協会は、わが民族への大虐殺に対し謝罪し反省するどころか、むしろ 被害者として振る舞い無分別な反共和国敵視政策を行っている日本当局と右翼の妄動を、被害者と遺族の名のもとで糾弾する。

 日本がわが人民に対する犯罪を精算することは、背くことのできない歴史的課題、道徳的義務で あり、北東アジア地域での共存のための必須の要求である。

 日本当局は、一日も早く過去を清算すべきである。

●「朝鮮中央通信社」(日本語) http://www.kcna.kp/goHome.do?lang=jp

●エルファテレビ  http://www.elufa-tv.net/


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