コリアニュース №559(2014.10.9)
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「朝鮮との対話が朴大統領の支持率を回復させる」

 ロイター通信は8日、11月初めにも予定されている北南高官級会談で、南朝鮮が朝鮮に課している制裁について協議する準備をしていると報じた。

その上で、「これは関係改善に向けた朴槿恵政権の柔軟性を示しており、朴政権の支持率を回復させることにつながる可能性がある」と指摘している。

 先週仁川アジア大会の閉会式に参加するために南朝鮮を訪問した朝鮮の高官たちと朴政権の高官たちが面談した場で、11月初めにも高官級会談を行うことが合意されたが、記事によると、「これは関係改善に向けた朝鮮側からの強いシグナルであり、南朝鮮政府高官も今後の会談で迅速な関係改善について協議し、制裁と離散家族再会事業について議論するつもりだと述べた」という。

 また、「朴大統領は昨年『信頼プロセス』政策を打ち出し統一に向けた事業を行うことを含めた公約を掲げて大統領の座に就いたが、ほとんど何の成果も挙げられていないため、もし彼女が関係を打開できれば、『セウォル』号沈没事故以降批判にさらされ続けている政権にとって成果となる」と指摘した。

 南朝鮮国内の世論調査によると、統一を支持する人々は76%と多い。

与党であるセヌリ党のメンバーまでも、統一のプロセスを始める時が来たと述べており、朝鮮に対する制裁の解除についても議論しているという。

野党である民主党も即時の制裁解除を求めている。

 記事は、「朴大統領にとって今回の接触は2002年に平壌を訪れ金正日総書記と面会したことに続く好機である」と指摘している。

朝ロ間の経済協力拡大

「ロシアの声」は8日、インテルファクス通信が「サハリンを訪問中の朝鮮の李洙墉外相がサハリン州のコンスタンチン・ストロガノフ第1副知事との面談の席で、サハリン州地域の作物栽培、豚の飼育農場設立、水産業発展分野で協力する立場を伝えた」と報じたことを伝えた。

記事によると、「李外相はカタールから受け取る借款をロシアの極東地域協力プロジェクトに投資する方針であること、その後朝鮮の専門家たちをロシアへ送りロシアの専門家たちと具体的な計画について打診する考えを明らかにし、これに対しストロガノフ副知事は『近いうちに朝鮮との共同水産業企業を創設する計画であり、同時にサハリンの企業が朝鮮に進出し生鮮加工工場を設立することになるだろう』と述べた」という。

記事はまた、「朝鮮とサハリン州はすでに何年も前から協力関係にあったが、これまではその大部分が労働力の誘致が主流であった」と指摘した。

 また、「ロシアの声」は2日、「アレクサンドル・ガルシカ極東開発相がモスクワで行われた李洙墉外相との会談後、記者たちに10月末にロシアの代表団を訪朝させる予定であることを明かしながら、開城工業団地の国際化の可能性と経済開発特区である清津にロシアの投資家たちが入ること、そしてロシア、朝鮮、南朝鮮の3ヵ国間の貿易経済協力のためのインフラ構築が実現することを強調した」と報じている。

さらに6日付の記事では、ロシアが国連の世界食糧プログラムに従い朝鮮に寄付する予定の5万トンの食糧のうち最初の配達分を3日に朝鮮の南浦に送ったこと、今年の4月には消防車50台を提供したことを報じた。

(了)

●「朝鮮中央通信社」(日本語) http://www.kcna.kp/goHome.do?lang=jp

●エルファテレビ  http://www.elufa-tv.net/


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