コリアニュース №610(2015.8.13)
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朝鮮民主主義人民共和国外務省:米・「韓」合同軍事演習の中止を強く要求

朝鮮外務省は8月13日にスポークスマン談話を発表し、17日から米国と南朝鮮が行う合同軍事演習「乙支フリーダム・ガーディアン」の中止を強く求めた。

以下はその全文。

米国が世界の憂慮と世論を無視し、わが国に反対する核戦争演習を続けようとしている。

米国は南朝鮮傀儡らと共に17日から、わが国をターゲットにした侵略的な「乙支フリーダム・ガーディアン」合同軍事演習を行うと発表した。

米国が朝鮮半島とその周辺で一年に何度も行っている合同軍事演習は、わが国に対する重大な軍事挑発であり対朝鮮敵対視政策の集中的表現である。

米国は、今回も「毎年恒例」、「防御的」という詭弁でみずから合同軍事演習の侵略的性格と危険性を隠ぺいしようと企んでいる。

わが国の「首都占領」を狙って膨大な武力と核戦争装備が動員され実戦の雰囲気の中で強行される軍事演習が「防御的」であるはずがなく、「毎年恒例」といって正当化できないことは誰の目にも明らかである。

米国は、絶え間ない戦争演習と武力増強策動でわれわれを軍備競争に引き込み、経済発展と人民生活向上のための努力に難関をつくり出し、戦争瀬戸際の鋭い情勢を恒常化させ先制攻撃の機会を探ろうとする陰湿で凶悪な企みを追求している。

米国の合同軍事演習策動は、朝鮮半島で対決と緊張激化の悪循環を生みだし戦争の危険を醸し出している張本人が他でもない米国だということを実証している。

われわれは。

朝鮮半島で戦争の危険を取り除き、緊張緩和と平和的環境の整備のために出来る限りの努力を傾けた。

しかし、米国は時代錯誤的な対朝鮮敵対視政策を転換することを最後まで拒否し、朝鮮半島非核化を永遠に破綻させ核戦争の暗雲をもたらしている。

米国は完全に見誤っている。

1950年代と違い、われわれにはいま、米国が望むどんな戦争にもすべて対応できる強大な軍事力がある。

われわれの革命武力は、肥大化した力を信じて暴れまわる米国の無謀な威嚇と挑発策動を断固粉砕し、侵略者たちを滅亡の墓穴に追いやる万端の体制を整えている。

米国は侵略的で挑発的な大規模な合同軍事演習がすでに、朝米間や南北間に限定される問題ではなく、東北アジアひいてはアジアと世界の平和と安全を威嚇する国際的問題になったことを悟るべきである。

われわれは、米国が世界最大のホット・スポットと化している朝鮮半島とその周辺でくり広げている危険千万な合同軍事演習を直ちに中止することを強く促す。

米国がわれわれの度重なる警告と国際社会の一致した非難にもかかわらず、軍事的対決の道に突き進むなら、その結果に対する全面的責任を負うことになるだろう。

われわれは、国家の自主権と安全・利益まで脅威にさらされながら、米国の対朝鮮政策の転換を無期限に待つことはなく、米国の核戦争挑発を抑制するために必要なすべての措置を講じるであろう。

(了)

●「朝鮮中央通信社」(日本語) http://www.kcna.kp/goHome.do?lang=jp

●エルファテレビ  http://www.elufa-tv.net/


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