コリアニュース №636(2016.1.18)
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朝鮮外務省スポークスマン:「米国は否応なしに朝鮮の核保有国の地位にも慣れなければならない」

朝鮮外務省スポークスマンは15日、米国が国連で朝鮮の水爆実験に対する「制裁決議」案を企てていることと関連し、次のような談話文を発表した。

(以下全文) 朝鮮が断行した初の水爆実験は国の自主権と民族の生存権を守り、朝鮮半島の平和と地域の安全を守るための正々堂々たる自衛的措置である。

経済強国建設に総力を挙げているわれわれは情勢激化に関心がなく誰かを挑発する必要もない。

朝鮮民主主義人民共和国国防委員会の金正恩第1委員長が新年の辞で明らかにしたように、今年、われわれの第一の課題は、経済の発展と人民生活の向上であり、そのためにわれわれはいつにも増して情勢の安定と平和的環境を必要としている。

米国の対朝鮮敵対行為が「日常化」したように、それに対処した自衛的な並進路線を貫徹するわれわれの活動も日常化した。

今となっては、米国は否応なしにわれわれの核保有国の地位にも慣れるべきであろう。

すでに明らかにしたように、われわれは米国がわれわれの自主権を侵害し、威嚇的な挑発を絶え間なく仕掛けてくることに対処して核攻撃能力と核報復能力を徹底的に備えていくが、核兵器をむやみに使用することはない。

われわれは核兵器をどこにも伝播せず、関連手段と技術を移転することもしない。

世界の非核化を実現するためのわれわれの努力は中断せずに続けられるだろう。

朝鮮半島と北東アジアの平和と安定のために、われわれが打ち出した米国の合同軍事演習中止対われわれの核実験中止の提案と平和協定締結の提案を含むすべての提案は、今も有効である。

われわれの公明正大な提案にあくまでも顔を背け、情勢を緊張激化へ追い込んでいる米国が、われわれに対して「挑発」を云々するのは言語道断である。

朝鮮半島情勢を極限にまで追い込む挑発は、むしろ米国と南朝鮮傀儡(かいらい)がわれわれに対して行っていることだ。

南朝鮮の心理戦放送の再開は、われわれの並進路線に沿う正常な工程とは何の関連もないちぐはぐで突拍子もない挑発である。

米国はいま、戦略核打撃手段を南朝鮮に投入し核戦争の暗雲をもたらそうとする一方、国連でもわれわれの平和的な経済建設と人民生活向上を阻む、敵対行為を目的とする「制裁決議」をつくり上げようと奔走している。

このような挑発行為と敵対行為は、朝鮮半島で情勢を激化させることに留まらず必然的に火花を散らせることになろう。

いったん、火薬庫に火がついて爆発すれば、その結果に対する責任は導火線を増やして火をつけた者が負うことになるであろう。

(了) (了)

●「朝鮮中央通信社」(日本語) http://www.kcna.kp/goHome.do?lang=jp

●エルファテレビ  http://www.elufa-tv.net/


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