コリアニュース №698(2017.5.1)
印刷
朝鮮外務省スポークスマン 「最大の圧力と関与」という対朝鮮政策にすがる限り、核抑止力強化措置も最大の速度で進む」

 朝鮮外務省スポークスマンは1日、米・南朝鮮合同軍事演習が終了したことと関連し、以下のような談話を発表した。

(全文)  米国の侵略的な反共和国合同軍事演習と軍事的威嚇によって朝鮮半島で醸成された一触即発の先鋭的な情勢は深刻な教訓を与えている。

 今年、米国は「キー・リゾルブ」、「フォール・イーグル」合同軍事演習を史上最大規模でくり広げながら、30万人余りの侵略武力と各種核先制打撃の企図を露わにした。

さらに米国は、昨年の3倍も多い特殊作戦武力を動員し、われわれの「首脳部除去」と主要戦略対象の破壊を目標とする、奇襲的な攻撃訓練を実際に行う極悪非道な行為もためらわなかった。

米国はまた、主権国家に対して行った軍事的攻撃がわれわれに送る「強力な警告」になると喧伝するかと思えば、われわれの周辺に膨大な侵略武力をつぎ込み、「カールビンソン」航空母艦打撃団まで航路を変え朝鮮半島水域に緊急出動させるなど、「軍事的選択」を騒ぎ立て、実際にわれわれを攻撃しようとした。

 朝米間の対決が半世紀以上も続いてきたが、米国の対朝鮮侵略の狂気がこれほど極度に達し、それによって今回のように、朝鮮半島情勢が核戦争勃発間際に至った時は無かった。

米国の横暴な軍事的冒険策動に、われわれは全面戦争には全面戦争で、核戦争にはわれわれ式の核打撃戦で対応するという断固たる立場で強硬に対処し、わが革命武力の無慈悲な報復意志と無尽莫強の威力を力強く誇示することによって、米国による戦争挑発の凶悪な計画を打ち砕いた。

 敬愛する最高指導者金正恩同志は、無比の胆力と卓越した知略、鋼鉄の意志で、わが軍隊と人民を陣頭で指揮し、今回の危機も勝利的に打開することによって、祖国の自主権と尊厳を守りぬき、朝鮮半島と地域の平和と安全を守る不滅の貢献をした。

 朝鮮半島の現実は米国こそが、侵略と戦争の元凶、平和の破壊者、緊張激化の張本人であり、われわれが並進の旗印を高く掲げ、強力な自衛的核抑止力を強固にしてきたことが、どれほど正しく、先見之明であったかを改めて実証している。

もし、われわれが最強の核武力を保有せず、米国と追従勢力の挑発に無慈悲な軍事的対応で答える準備が備わっていなければ、米国は今回、他国で行った強盗的な侵略行為を朝鮮にも躊躇なく行っただろう。

 まさしく、このような強権と専横を防ぎ、国と民族の自主権と生存権を守り、地域の平和と安全、真の国際的正義の実現に貢献するために、われわれは万難を排して核抑止力を固めているのである。

 われわれの強力な戦争抑止力によって、朝鮮半島情勢が一つの峠を越えたが、戦争の暗雲は完全に消えたわけではない。

 われわれは今回の反米対決戦を通じて、誰の支援も同情もない歴史の突風の中で、自らを守るためには、唯一自らの力が強くなければならないという鉄の真理を改めて銘記した。

 米国が新たに考案した「最大の圧力と関与」という対朝鮮政策にすがりながら、われわれに対する全面的な制裁圧迫騒動に熱を上げている中で、われわれの核抑止力強化措置も最大の速度で進むだろう。

 すでに表明したように、米国の狂乱的な核戦争挑発策動を強力な自衛的核抑止力を打で砕き、朝鮮半島と世界の平和と安定をしっかり守るというわが軍隊と人民の意志は確固不動である。

 われわれは米国のどんな選択にも対応するすべての準備ができており、米国の極悪非道な対朝鮮敵視政策と核に威嚇と恐喝が撤回されない限り、核武力を中枢とする自衛的国防力と核先制攻撃能力を引き続き強化していくだろう。

われわれの核武力高度化措置は、最高指導部が決心する任意の時間と任意の場所で、多発的に、連発的に引き続き行われるだろう。

(了)

●「朝鮮中央通信社」(日本語) http://www.kcna.kp/goHome.do?lang=jp

●エルファテレビ  http://www.elufa-tv.net/


是非アクセスしてご覧下さい