コリアニュース №719(2017.12.15)
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朝鮮外務省スポークスマン談話:「安保理で「核拡散防止問題」を論じるのであれば米国と日本が先に審判されるべきである」

朝鮮外務省スポークスマンは14日、日本が国連安保理議長国の席を悪用し、朝鮮の「核拡散防止」問題をめぐって閣僚会議を招集しようとしていることについて、以下のような談話を発表した。

(全文) 最近、日本が米国にそそのかされて、国連安保理の12月議長席を占めた機会を悪用し、われわれのいわゆる「拡散防止」問題をめぐって安全保障理事会の閣僚会議を招集しようとしている。

今回の会議招集は、「11月の大事変」(火星-15型ロケット試射成功)を通じて国家核戦力完成の歴史的大業、ロケット強国偉業を輝かしく実現したわが国の強大な威力の前に度肝を抜かれた米国が練った窮余の策にすぎない。

「拡散防止」問題をあえて論じるのであれば、核兵器の近代化に天文学的資金を注ぎ込んで中東の非核化実現を各方面から妨害する垂直・水平拡散の元凶である米国と、需要以上のプルトニウムを備蓄していつでも核兵器をつくり出す機会を狙っている日本が一番先に審判台に上がるべきである。

われわれが核兵器をつくったのは、米国の核威嚇・恐喝から自主権、生存権、発展権を守るためやむなく取った自衛的措置であり、その責任を突き止めるなら米国から取り調べるべきである。

国際平和と安全保障の使命を担い自らの活動における公正性を生命としている国連が、米国の手先になりさがり、その手拍子に踊らされることも問題である。

米国の核威嚇・恐喝の最も集中的な表現となる挑発的で侵略的な合同軍事演習に対するわれわれの度重なる訴えには顔を背け、正当防衛のための措置に言い掛かりをつけながら制裁と圧迫を主張する米国に、必死にへつらっているのがまさに今の国連である。

朝鮮民主主義人民共和国は、政府声明で明らかにした通り、われわれの戦略兵器の開発と発展は全的にアメリカ帝国主義の核恐喝政策と核威嚇から国の主権と領土保全を守り、人民の平和な生活を守るためのものであって、わが国の利益を侵害しない限り、いかなる国や地域にも脅威とはならない。

わが国は責任ある核強国、平和愛好国家として国際社会の前に担った核拡散防止の義務を誠実に履行し、世界の平和と安定を守るための崇高な目的の実現のため、あらゆる努力を傾けるであろう。

(了)

●「朝鮮中央通信社」(日本語) http://www.kcna.kp/goHome.do?lang=jp

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