コリアニュース №725(2018.2.23)
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在日本朝鮮人総聨合会中央常任委員会 南昇祐副議長 談話

本日の午前3時50分ごろ、凶漢2人が拳銃を乱射し、朝鮮総聯中央本部を襲撃するという卑劣なテロ行為を起こした事に関して、朝鮮総聯中央常任委員会の南昇祐(ナム・スンウ)副議長が午後4時から記者会見を行い以下のような談話を発表した。

(全文)  本日23日午前3時50分ごろ、拳銃を所持した2名の凶漢が、朝鮮総聯中央本部が所在する朝鮮会館を襲撃し、会館正面にある通用門に向けて拳銃を数発乱射するという恐るべき事件が発生した。

 朝鮮民主主義人民共和国の海外公民団体として合法的に活動し、在日同胞の生活と権利を守り、日本国民との友好と親善交流につとめている朝鮮総聯に対し敢行されたこのような狂気に満ちた犯罪行為は、共和国と在日朝鮮人に対する許しがたい暴挙である。

 この報道に接した在日同胞たちは、激しい民族的義憤を抑えきれずにおり、多くの日本国民も平和と民主主義に対する厳重なる挑戦であると強い非難の声を上げている。

 在日本朝鮮人総聨合会中央常任委員会は、すべての同胞の名で、この卑劣なテロ行為を強い怒りをもって断罪し、断固糾弾する。

 いまピョンチャン冬季オリンピックを契機に、北南間の交流と和解、統一への志向がにわかに高まり、朝鮮半島の緊張緩和のための対話が求められているなかで起きた今回の拳銃乱射事件は、単なる偶発的な事件ではなく、共和国と朝鮮総聯に対する日本当局の敵視政策を政治的背景とした計画的な犯罪行為である。

 日本当局は、米国の対朝鮮孤立・圧殺政策に便乗しながら、朝鮮に対する圧力一辺倒の政策を強める一方、いわゆる「国難」をもちだして日本国民の中に朝鮮に対する恐怖心を意図的にあおっている。

 また、日本当局の対朝鮮「制裁」措置が実施されてきたこの12年の間、朝鮮総聯に対する政治的抑圧と民族差別、ヘイトスピーチなどにより、在日朝鮮人に対する排他的風潮が蔓延するなかで、朝鮮学校に通う子どもたちまでも深刻な脅威にさらされてきたことは周知の事実である。

 「圧力」と「制裁」は、対立と緊張激化の悪循環を生み、不信と憎悪を増幅させるということは、今回の許しがたい事件で如実に証明されている。

 私たちは、これまで日本当局に対し、朝鮮総聯に対する政治的弾圧と規制を取りやめ、右翼などの脅迫と嫌がらせを厳しく取り締まるよう重ねて強く求めてきた。

 にもかかわらず、朝鮮総聯に対する今回のようなテロ行為を未然に防ぐことができなかった日本当局は、その責任を免れることはできない。

 日本当局は、今回の事件の重大さを深刻にとらえ、事件解決に責任を持って対処すべきである。

 私たちは日本当局が、実行犯である二名を厳罰に処し、その背後関係を究明し、二度とこのような事件が繰り返されないよう適切な対策を講じることを強く要求する。

 また、日本当局が、在日朝鮮人の人権と教育の権利を守り、朝鮮半島の平和と朝日関係の改善を願う朝鮮総聯の公正な活動を政治的に弾圧し規制する措置を直ちに撤廃することを強く求める。

(了)

●「朝鮮中央通信社」(日本語) http://www.kcna.kp/goHome.do?lang=jp

●エルファテレビ  http://www.elufa-tv.net/


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