コリアニュース №776(2019.4.26)
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労働新聞、歴史的な朝ロ首脳会談について報道

朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、4月25日に行われた朝鮮民主主義人民共和国の金正恩国務委員長とロシア連邦のウラジーミル・V・プーチン大統領による初めての歴史的な首脳会談について、26日次のように報じた。

(要旨) ①金正恩委員長とプーチン大統領は、まず単独会談を行い虚心坦懐な雰囲気の中で建設的な話し合いを行った。

両首脳は各々自国の状況を伝え、相互の理解と信頼、友好と協力をさらに増進させ、新世紀に即した朝ロ友好関係の発展を促すための具体的な方向と措置について合意し、当面の協力問題を真摯に討議し満足する見解の一致に達した。

また、国家建設の過程で収めた成果と経験を交換し、朝鮮半島情勢と国際関係分野におけるいくつかの問題について互いの見解を共有し、共同で情勢を管理していくための率直で忌憚のない意見交換を行った。

両首脳は、今回の会談が長い友好の歴史と伝統をもつ両国の友好関係をより強固で健全に発展させ、第2回朝米首脳会談以降、不安定な朝鮮半島情勢を戦略的に維持、管理していくうえで重要な意義を持つ有益な契機になったと一致して評価した。

 隔意のない親しい雰囲気の中で長時間行われたこの単独会談を通して両首脳は、素晴らしい縁故関係を築き、戦略的かつ伝統的な朝ロ親善の絆をよりいっそう強化した。

②直後に行われた拡大首脳会談には、朝鮮側から李容浩外相との崔善姫外務省第1次官が同席し、ロシア側からセルゲイ・ラブロフ外相、ユーリー・トルトネフ副首相兼極東連邦管区大統領全権代表、ドミトリー・ペスコフ大統領府副長官兼大統領報道官、ユーリー・ウシャコフ大統領対外政策担当補佐官、エフゲニー・ジトリフ運輸相、アレクサンドル・コズロフ極東・北極発展相、アナトリー・ヤノブスキ・エネルギー省次官、のオレク・ベロジョロフ・ロシア鉄道株式会社総社長、アレクサンドル・マツェゴラ駐朝ロシア大使が同席した。

 プーチン大統領は席上、尊敬する金正恩委員長が招請を受け入れロシアを訪問したことに再度深い謝意を表し、ロ朝友好の歴史と伝統を継承し発展させるというロシア政府の確固たる立場と意志を表明した。

金正恩委員長は、プーチン大統領の招請によって友好的な隣邦であるロシアを訪問することになったことを大変うれしく思うと述べ、今回の会談が朝ロ関係史の変わらぬ流れを再確認し、両国の友好関係をより強固にし、前進的に発展させていくうえで特別に重要な契機になったと言及した。

また、高貴な伝統を引き継ぎ新世紀の要求に即して朝ロ関係を新たな高い段階に押し上げることは、時代と歴史の前で担っている当然な責務であると述べ、先代指導者たちの志を体して朝ロ関係発展の新しい全盛期を開いていく決心を表明した。

会談では、各分野で双務的協力をよりいっそう拡大し、発展させていくことについて討議された。

両首脳は、最高位級を含む高位級の往来を強化し、両国の政府と国会、地域、団体の間の協力と交流、協調を多様な形式で発展させていくことについて論議した。

双方は、朝ロ政府間の貿易、経済・科学技術協力委員会の活動をより活性化し、両国間の互恵的な経済貿易関係をより高い段階に押し上げるため、各分野で積極的な対策を取っていくことにした。

双方はまた、重大な山場を迎えた朝鮮半島情勢の推移について分析、評価し、朝ロ両国が朝鮮半島と地域の平和と安全保障に向けた旅程で戦略的意思疎通と戦術的協同をよりよく行うための方途について真摯に討議した。

金正恩委員長は、先日の第2回朝米首脳会談で米国が一方的で非善意的な態度を取ったことで最近、朝鮮半島と地域の情勢が膠着状態に陥り、原点に逆戻りしかねない危険な域に至ったと指摘し、朝鮮半島の平和と安全は全的に米国の今後の態度如何によって左右されるであろうし、われわれは全ての状況に備えていると述べた。

会談で双方は、今後、互いの理解と絆をより密接にし、地域の平和と安全保障のための戦略的な協同を強化していくことにした。

金正恩委員長は、プーチン大統領が便利な時期に朝鮮を訪問することを招請し、招請は快く受諾された。

双方は相互の関心事になっている重要問題について信頼と友好の雰囲気の中で深みのある対話をおこなった。

③朝ロ首脳会談終了後、金正恩国務委員長を歓迎して、プーチン大統領が同日、盛大な宴会を催した。

 歓迎宴には、朝鮮側のすべての随行幹部と随行員、ロシア駐在朝鮮大使、ウラジオストク駐在朝鮮総領事と領事館員が招待された。

ロシア側からは、首脳会談同席をはじめとする関係者が参加した。

歓迎宴で演説をしたプーチン大統領は、ロシアを訪問した金正恩委員長と朝鮮の全ての友人たちを再度熱烈に歓迎し、両国の友好の歴史と先代領袖たちの意義深い対面を感慨深く追憶した。

また、昨年、複雑な国際情勢の中でも両国外交関係設定70周年を意義深く記念したと述べながら、金正恩委員長のイニシアチブによって朝鮮半島をめぐる情勢は安定されつつあり、ロシアは朝米対話実現と北南関係改善に向けた朝鮮指導部の努力を支持すると語った。

そして、ロシアは朝鮮半島の緊張を解消し、北東アジア地域全般の安全を強めるために引き続き相互協力する用意があると述べ、国際社会と関心をもつすべての国々の積極的な参加の下で朝鮮半島と地域の恒久的な平和と安定を保障し、繁栄を成し遂げるという目的を必ず達成するであろうと確信した。

答礼演説を行った金正恩委員長は、プーチン大統領閣下が親切に招請し、あらゆる誠意を尽くして手厚く歓待していることに心からの謝意を表した。

また、両国人民は20世紀に抗日大戦の共同の闘争の中で戦友の情で固く結ばれ、赤軍の将兵は朝鮮の解放のためにみずからの熱い血を惜しみなく捧げたと述べ、朝鮮人民は朝鮮解放の聖なる偉業に貴い命を捧げたロシア人民の息子、娘の崇高な国際主義的偉勲を忘れておらず、今後も永遠に記憶するであろうと語った。

さらに、金正恩委員長は、今回プーチン大統領閣下と朝ロ友好関係の発展と朝鮮半島と地域の平和と安全保障のための問題、共同の関心事となる国際問題について虚心坦懐で意味深い対話を行ったと述べ、朝ロ友好関係を新たな段階で新世紀の要求に即して絶えず強化し、発展させていくことは、朝鮮政府の確固不動の立場であり、戦略的方針であると強調した。

 金正恩委員長は、兄弟的なロシア人民がプーチン大統領の精力的な指導と頑強で、強い意志によって内外のあらゆる挑戦を跳ねのけながら強力で、繁栄するロシアを建設するための闘いにおいて刮目する成果をおさめていることをうれしく思っているとしながら、プーチン大統領のねばり強い指導の下でロシアが必ず強く尊厳ある偉大な国に復興、繁栄することを心から願った。

宴会では、金正恩国務委員長の歴史的なロシア訪問を歓迎してロシアの芸能人たち誠意をこめて準備した芸術公演が披露された。

ロシア民族近衛軍アカデミー協奏団、クレムルリン・バレー舞踊劇場、国立アカデミー・ボリショイ劇場、ゲ・エフ・ポノマレンコ名称クラスノダルフィルハーモニー合唱団などの有名な芸術団が出演した公演舞台にはロシア民謡である「柴門」、「黒い瞳」、「若者たち、馬を放してやれ」と歌と踊り「ロシア市場」、器楽曲「剣の舞」、「ロシアの踊り」、朝鮮舞踊「扇の舞い」、バレー舞踊「白鳥の踊り」、舞踊「仮面の踊り」など民族的で、伝統的な特色あるレパートリが上がった。

公演の最後には、朝ロ親善の歌「モスクワ-平壌」が披露された。

金正恩委員長は、友好的なロシアの友人たちの熱烈で温かい歓待に再度深い謝意を表し、プーチン大統領との新たな対面を約束して別れの挨拶を交わした。

(了)

●「朝鮮中央通信社」(日本語) http://www.kcna.kp/goHome.do?lang=jp

●エルファテレビ  http://www.elufa-tv.net/


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