コリアニュース №837(2019.12.10)
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金英哲・朝鮮アジア太平洋平和委員会委員長:「われわれはこれ以上、失うものはない」

朝鮮アジア太平洋平和委員会の金英哲委員長は9日、次のような談話を発表した。

(全文)  米大統領の不適切で危険性の高い発言と表現は、5日のわれわれの警告以降も続いている。

 5日、われわれは米大統領が対決雰囲気を高める刺激的表現を繰り返すかを今後見守り、意図的にわれわれに対する異常な発言と表現を再び使う時には、問題を別に扱うという明白な立場を明らかにした。

 周知のように、トランプは7日と8日の記者会見とみずからあげた文で、「われわれが選挙に介入することを願うとは思わないが見守るだろう」、「北朝鮮が敵対的に行動するなら自分は驚くだろう」、「敵対的に行動するなら事実上すべてのものを失うことになるだろう」などと言って、暗に誰かを威嚇するような発言と表現を打算もなく吐いた。

実に失望感を禁じえない言動である。

 よくよく見ると、忍耐力を失った老人であることがはっきりと分かる言動である。

また、トランプが非常に苛立っていることを読み取れる言動でもある。

 このように軽率でお粗末な老人なので、またも「もうろくした老いぼれ」と呼ばざるを得なくなる時が再び訪れるかも知れない。

 もう一度確認させるが、わが国務委員長は米大統領に向かって未だにいかなる刺激的表現も発していない。

もちろん、自制しているとも思うが、いままでは無かった。

しかし、そういうことが続くのなら、私はトランプに対するわが国務委員長の認識も変わると思う。

 トランプがもし、われわれに見聞きさせるためにそのような言動をしたとするなら、トランプ式虚勢と威勢が、われわれには少し異常で非理性的に感じるということと、吐き出す言葉一つ一つがすべて笑わずにはいられない言葉であるということを知るべきである。

 われわれは、トランプの異常な声を聞いて、今後やるべきことについて考慮する意思は全くなく、心配もしないだろう。

トランプは、朝鮮についてあまりにも知らないことが多い。

われわれは、これ以上失うものがない人々である。

 米国がこれ以上われわれから何かを奪うとしても、屈することのないわれわれの自尊とわれわれの力、米国に対するわれわれの憤怒だけは、奪うことができないだろう。

 トランプが、われわれが何か行動すれば自分は驚くと言ったが、もちろん驚くだろう。

驚かせるためにやることなので、驚かないなら、われわれは非常にもどかしく感じるだろう。

 年末が近づいている。

激突の秒針を止める意志と知恵があるなら、そのための真摯な苦悶と計算に多くの時間を費やすことが、今のように笑わせる威勢のいい脅迫的な表現を選ぶことよりもっと賢明な行動となるであろう。

 時間稼ぎは、よい処方ではない。

米国に勇気がなく知恵がないなら、流れていく時間と共に米国の安全に対する脅威が大きくなり続けていく現実をもどかしく見守るしかないであろう。

(了)

●「朝鮮中央通信社」(日本語) http://www.kcna.kp/goHome.do?lang=jp

●エルファテレビ  http://www.elufa-tv.net/


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