朝日友好ニュース 4 (2010.2.20)
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日朝友好長野県民会議、朝鮮学校に100万円の支援金
 「2010長野同胞新春の集い」が1月24日、松本市のホテルブエナビスタで行われ、在日同胞170余人と日本市民80余人が参加した。

 新春講演会では、環日本海経済研究所主任の三村光弘・新潟大学非常勤講師が「朝鮮の強盛大国建設と経済改革−その歴史と現状そして未来」と題して、朝鮮大学校の呉民学教授が「2010年朝鮮半島を取り巻く情勢と同胞企業の対応策」と題してそれぞれ講演した。講師らは、朝鮮が経済分野で成し遂げた成果について触れながら、日本経済の展望と同胞企業の現況と対策についてわかりやすく解説した。

 続いて行われた朝・日友好新年会では、昨年行われた長野朝鮮初中級学校創立40周年記念行事に多くの支援を送ってくれた日本人に感謝の気持ちを込めて、同校の生徒らが朝鮮舞踊を披露したほか、これまで撮影された写真が「日朝県民会議」にプレゼントされた。

 集いでは衆参両院議員や長野県議会議員、各市長から送られてきた祝電が紹介され、総連長野県本部の李光相委員長が挨拶し、「日朝県民会議」の伊藤晃二会長代行が祝辞を述べた。

 伊藤会長代行は、「韓日併合」100年となる今年、これまで以上に友好親善活動に努力を傾けていくと決意を語った。そして、学校支援のために「日朝県民会議」が地道に集めてきた支援金100万円が同校の李盛吉校長に手渡された。

 集いでは、矢崎公二衆議院議員と社民党長野県連の山口わか子代表があいさつをした。(朝鮮新報から)
「日朝友好兵庫県民の会」が主催、「日朝友好新春の集い」
 「日朝友好兵庫県民の会」が主催する「2010年日朝友好新春の集い」が1月28日、神戸市の神仙閣で行われ、70余人が参加した。

 1部では、総連中央の徐忠彦国際統一局長が「世界的な地殻変動と朝鮮半島情勢の展望」と題して講演。米国の一極支配が世界のいたるところで破たんする中、朝鮮が世界の自主化の先頭に立っていると述べながら、昨年多くの成果を収めた朝鮮は2010年に強盛大国の大門を開く土台をしっかりと築いたと強調した。

 2部の懇親会では、朝鮮総聯兵庫県本部盧武鉉委員長と「県民の会」代表委員の麻田光広弁護士がそれぞれあいさつした。

 また、平野昌司・神戸市議会議員をはじめとする各代表と総連支部、朝鮮学校代表らが朝・日友好事業についての抱負を語りながら交流を深めた。(朝鮮新報から)
「日朝教育・文化交流を進める愛知の会」が、講演会と新春懇親会
 「日朝教育・文化交流をすすめる愛知の会」が主催する「日朝文化講演会、新春懇親会」が2月1日行われ、60余人が参加した。

 集いでは、主催者を代表して「愛知の会」の橋詰洋三会長があいさつ。在日同胞の諸権利を守るための活動を行ってきたと述べながら、その一方で「在特会」のようなこれに反対する動きがあることにも触れた。続いて、事務局から今年の取り組みや運動に関する説明がなされた。

 記念講演では、名古屋外国語大学講師で文学博士の貫井正之氏が「日朝文化交流−朝鮮通信使と尾張」と題して講演し、朝鮮から見た豊臣秀吉と徳川家康についてや朝鮮通信使が残した平和外交の意義についてわかりやすく話した。

 また、日本近代史の100年は戦争と対立の歴史であり、「坂の上の雲」に見るような「韓日併合」ではなく、「草の根」交流を積極的に行うことの大切さを訴えた。

 参加者たちは、「講演が非常によかった」「今の日本政府は、江戸時代のような感覚で日朝外交を進めるべきだ」「これからも日朝の国交正常化のために尽力する」などと感想を残した。(朝鮮新報から)
国交正常化の一日も早い実現を!青森で朝・日合同新年会
 総連青森県本部と「朝鮮の自主的平和統一を支持する青森県連帯委員会」(連帯委員会)が共催する2010年朝・日合同新年会が2月1日、ハートピア・ローフクで行われ、 54人の同胞と日本市民らが参加した。

 集いでは、主催者を代表して総連青森県本部の金致男委員長と「連帯委員会」の佐川禮三郎代表があいさつした。

 参加者たちは、食事をしながら話に花を咲かせ、記念写真を撮った。また、ゲームを一緒に楽しみながら親ぼくを深め、最後に「臨津江」を歌い、今年も朝・日友好親善活動に尽力する決意を新たにした。

 一方、新年会に先立ち学習会が行われた。

 学習会では、「連帯委員会」の佐川禮三郎代表が「朝鮮半島をめぐる情勢の今後の展望」と題して、また「青森県朝鮮女性と連帯する会」の建部玲子代表が「『韓国併合』100年と私たちの課題」と題してそれぞれ講演した。(朝鮮新報から)
「日朝友好京都ネット」第2回総会と新春の集い 「議員の会」も発足
 「文化・学術・市民交流を促進する日朝友好京都ネット(略称=日朝友好京都ネット)」の第2回総会および新春の集いが10日、コープイン・京都(中京区)で行われた。「日朝友好京都ネット」の水谷幸正会長と総連京都府本部の金学福委員長をはじめとする関係者ら104人が参加した。

 総会に先立ち、立命館大学国際関係学部の中戸祐夫教授が、「『朝鮮』を語ることの難しさ、そして大切さ」と題して記念講演を行った。中戸教授は、日本では「朝鮮」という他者を語ることが困難な状況にあると述べ、相手の立場に立って考えることで、知の枠組みとその位置付けをしなおす必要があると指摘。「朝鮮」を学ぶことは、西洋中心的な視点や思考を転換する可能性を秘めていると話した。そのうえで、文化、学術を通して「朝鮮」を語ることの重要性について強調した。

 続いて、「日朝友好京都ネット」の設立に尽力し、志半ばに亡くなった上田昇副会長兼理事長と牧野一樹理事に黙祷が捧げられた。

 総会では活動報告と活動計画、役員選出案が発表された。

 活動報告では、昨年5月に設立記念訪朝団を組んで訪朝事業を成功裏に進めたことや、訪朝報告会と講演会(7月)の開催、「ムジゲ全国交流in京都」(8月)、「南北コリアと日本のともだち展・京都絵画展」(10月〜12月)への協力など、さまざまな活動を行ってきたことが紹介された。

 活動計画では、今年度も訪朝団を主催するほか、「南北コリアと日本のともだち展」の拡大開催や朝鮮映画週間の主催、地方議員や映画、環境、農業、医療関係者など各グループによる訪朝事業をサポートしていくことなどが決められ、水谷幸正会長をはじめとする役員が再選、3人の新しい役員が選出された。

 一方、今総会を機に「日朝友好京都ネット・議員の会」が新たに設立されたことについて、報告があった。

 それによると、府や市の超党派議員20人で会を立ち上げ、国籍や民族の区別なく、市民の平穏な日常を守り、日朝両国間の諸問題解決に向け活動していくという。

 続いて行われた新春の集いでは、朝鮮対外文化連絡協会、野中広務元官房長官、京都府下の市長、「日朝友好兵庫県民の会」など、各地から寄せられた祝電の紹介がなされた。また、「日朝国交正常化の早期実現を求める市民連帯・大阪」の有元幹明共同代表など来ひんによるスピーチ、京都朝鮮歌舞団の公演などで盛り上がった。(朝鮮新報から)