兄弟だとして


金日成主席は、宇都宮徳馬と1965年以来親交関係を結び、旧情を温めた。

主席は、1975年夏、訪朝した宇都宮徳馬が大手術後まだ幾日も経っていないことを知り、彼に静養を勧め、また、彼がチョウセンゴヨウマツの大きな松かさを珍しがっていることを知ると、チョウセンゴヨウマツの若木を贈った。

その後、彼から自宅の庭に植えたチョウセンゴヨウマツと並んで撮った写真をもらった主席は、こんな小さな木では、高年の宇都宮先生が十分に育った松かさを見ることはできないだろうとして、大きなチョウセンゴヨウマツを改めて贈るようはからった。

宇都宮徳馬は訪朝するたびに、自分の著書を主席に見せて評を受けており、そのことを最大の幸せ、栄光としていた。

主席は、わたしは宇都宮先生を友としていることを喜びとしている、長い付き合いで情誼の深まった宇都宮先生を友人というより兄弟のように思っているとし、彼が世界の平和と軍縮、朝日友好に変わることなく努めていることを高く評価した。