歴史的な3党共同宣言


朝鮮労働党中央委員会総書記金日成主席は、1990年9月26日、金丸信衆議院議員を団長とする自由民主党代表団および田辺誠副委員長を団長とする日本社会党代表団と会見した。 金丸信団長と田辺誠団長はそれぞれ金日成主席に、海部俊樹自民党総裁と土井たか子社会党委員長の親書を伝達した。

海部俊樹総裁は、過去朝鮮に対する日本の植民地統治が朝鮮人民に耐え難い苦痛と不幸をもたらしたことについての謝罪と反省を行い、日朝両国間の関係改善をはかりたいとの希望を表明した。

主席は、日本の両党代表団が朝日関係改善の念願を抱いて朝鮮を訪れたことを歓迎し、両代表団の今回の訪問が朝日両国間の関係を改善するうえでの出発点になるよう希望するとして、友好的な雰囲気の中で談話を進めた。

朝鮮労働党代表団と自由民主党代表団、日本社会党代表団の間で3党共同会談が行われ、「朝日関係に関する朝鮮労働党、日本の自由民主党、日本社会党の共同宣言」が、1990年9月28日に採択された。